〜未来に残土は必要か〜
館山市西岬地区の坂田の大山(房の大山)標高193.6mは、国土地理院の一等三角点を有し、山頂からの眺めは、房州の低山の山並みから、東京湾・三浦半島・富士山・伊豆半島・伊豆諸島・太平洋を一望できます。
また、スダジイ・タブノキ・ヤブニッケイ・マテバシイなどの照葉樹を中心とした手付かずの自然林が広がり、南房総らしい常緑の森を形成しています。
さらに、そこには太平洋戦争以前の軍事施設の遺構も残っています。
最近は、ハイキングのガイドブックなどにも掲載され、山を訪れる皆様も多くなってきています。
現在、山裾の谷間に残土処分を含む造成計画(約100万立方メートル)が進んでいます。
その計画は、風景を変え、生態系に影響を与え、山と繋がる海への影響や、沿線に多くの運搬車両が通行することでの影響などが懸念されています。
坂田の海は、映画「グラン・ブルー」で有名なジャックマイヨールも愛した。北限域のサンゴも生息する貴重な海です。
昨今、環境を重視した持続的な社会が求められる中で、まだまだ、こういう計画が必要となってしまう、我々の生活自体にも多くの問題があることを自ら認識しながら、多くの皆様に
事実を知っていただき、考えていただくきっかけを提供し、皆様と
考えて行きたいと思っています。
戻る